2025年9月(長月) チームで働くときに陥りやすい心理のワナ

2025年9月(長月) チームで働くときに陥りやすい心理のワナ

今夏は記録的な暑さとなり、群馬県伊勢崎では41.8度を観測し、全国歴代ランキングの1位に。
上位は今年2025年で占められており、いかに8月が厳しい暑さだったか、皆さんも体感されたのではないでしょうか。

気温のピークは屋外で13時56分、室内では14時48分と、約1時間弱遅れて訪れることが分かっています。
また、木造住宅は鉄筋や鉄骨より外気の影響を受けやすく、逆に鉄筋・鉄骨の建物は一度熱をため込むと朝晩も下がりにくいという特徴があるそうです。
そのため、気温が下がり始める時間帯に窓を開けて風を通すことが有効とされています。(ウェザーニュースより)

まだしばらく暑さは続きそうです。
夕暮れ時には、冷やしたおしぼりを首筋にあてるだけでも体感温度が和らぎます。
小さな工夫を重ねながら、少しでも快適に過ごしたいものですね。

 


気づかぬうちに起きる“手抜き”

皆さんは仕事や何かに関わるとき、どんな意識で臨んでいるでしょうか。

「誰かがやってくれるだろう」「指示が出てからでいいかな」と思うことはありませんか?

実はこうした思考は無自覚のまま習慣化していることが多く、特に集団の中では生じやすい心理です。
結果として、やる人に負担が集中し、不平等感が高まったり、チーム全体のモチベーション低下につながってしまいます。

この現象は「リンゲルマン効果(社会的手抜き)」と呼ばれます。
フランスのリンゲルマンが行った実験では「集団になると人は一人で作業するときよりもパフォーマンスが落ちる」ことが実証されています。

動いてみることで広がるもの

「手を抜いている」というより、むしろ「積極的に関わるのが苦手」「自分が動いてよいのか迷ってしまう」など、無意識に控えめな姿勢になっている人もいるかもしれません。
けれど、それは時に「やる気がない」と誤解されてしまうこともあります。

だからこそ、「何が自分にできるだろう?」と自分ごととして捉えてみることが大切です。
小さな一歩でも、自ら行動すれば課題や問題の解決が早まり、チーム全体に良い影響が広がります。

「自分も全体を動かす一員だ」と意識してみませんか。
誰かを待つのではなく、自分から行動してみる。ちょっとした実験のつもりで、その先に広がる景色をのぞいてみましょう。

小さな一歩を踏み出すことが、ワナを抜け出す最初の鍵になります。