2021年9月(長月)イメージトレーニングを取り入れてみよう!

2021年9月(長月)イメージトレーニングを取り入れてみよう!

8月8日にオリンピックが終わり、824日からはパラリンピックが始まっています。

当カウンセリングルームがある渋谷区の上空では、再び、ブルーインパルスの勇姿が! 時間前になり、周囲にあるあちこちのマンションの屋上やベランダに人が出て、空にスマホをかざしながら待っている光景は、そのワクワク感がこちらまで伝わってくるかのようでした。

開催についての賛否がある一方で、毎日、選手たちから生きていく力をたくさんもらっている人も多いのではないでしょうか。

人間の可能性は無限だと感じます!

イメージトレーニングの秘密

競技にいそしむアスリートの多くはイメージトレーニングを行っています。怪我や悪天候で練習ができない時でも、イメージトレーニングを行うことで、実際に練習をしたのと同じような効果を得られるとされているためです。

今回のオリンピックやパラリンピックに出場している選手たちは、大会の開催がコロナ禍により1年延びました。そのため、実際に試合が行えない中、体を鍛えることはもちろんですが、モチベーションを維持するためにも、目標を設定して行うイメージトレーニングは必須だったに違いありません。

私たちの脳には、実際に経験したこととイメージしたことを区別なく記憶するという性質があります。

そのため、成功しているイメージを何度も繰り返していると、脳は、「成功体験を重ねている」と(良い意味で)錯覚するのです。

日常にイメージを!

イメージトレーニングは、運動だけに特化して行われるものではありません。実際には、さまざまなところで日常的にイメージを使っています。

駅までの道を人に伝えたり、本を読んで情景を思い浮かべたり、あなたも、知らない間にイメージをしていることがあるはずです。

何かの本番に備えてイメージをすることも大切ですが、日頃からイメージをする習慣を身に着けておくと、すでに経験をしたかのように冷静に対処できるようになります。

イメージを効果的にするためのコツはどのようなことなのでしょうか?

<事前の準備>
まずは、イメージ前に呼吸を整えて落ち着きましょう。

その上で、
・朝、今日1日の理想的な流れや出来事をイメージします。
・できるだけ細部にわたって具体的にイメージすることがポイントです。
・五感の感覚もイメージしましょう。
・行動をしている時の感情や五感などに意識を向けて味わうとより効果的です。

マイナスイメージしか湧かない時は……イメージをいったん中止し、五感からの心地よい刺激に触れましょう!