2021年 2月(如月) 組織のあり方を体から学ぶ

2021年 2月(如月) 組織のあり方を体から学ぶ

2021年 2月(如月) 組織のあり方を体から学ぶ

二十四節気・・・

立春( りっしゅん ) 2月 3日 冬が極まり、春の気配が立ち始める日

雨水( うすい ) 2月18日 積もった雪がゆっくりと溶けだし田畑を潤す頃。昔から雨水が農耕を始める目安の時期。

2021年の「節分」は、2月2日。翌日に迎える「立春」は2月3日です。

意外だと思われる方も多いのではないでしょうか。1897年(明治30年)以来、124年ぶりと聞けば当然かもしれません。

立春とは、太陽の周囲を公転する地球の軌道が315度に到達した瞬間の日のことだそうです。

今年は、その瞬間が<2月3日23時59分>。あと1分で、例年と同じく2月4日になったとか。次回、2月3日の立春は、2025年となっています。

暦の上では春になるとはいえ、今年の冬は、地域によっては雪が多く、寒い日はまだまだ続きます。

とはいえ、徐々に日が長くなっているのも事実。季節は着実に春へと移りかわり、暖かくなる日は近づいています!

体から学ぶ組織のあり方

自然界にはさまざまな情報が存在し、見方を変えれば、生きる上でのヒントになり得ます。

たとえば、私たちの体。大まかにいうと、基本単位は、「細胞」一つひとつ。その細胞が集まり、「組織」ができ、組織の集合体が「器官」と呼ばれます。器官とは、消化器系、循環器系、呼吸器系などのことです。それぞれの器官は、身体全体が秩序を保てるよう、各々の役割を果たし、互いに連携し合いながら働いています。

……何かに似ていると思いませんか。そう、会社そのものではないでしょうか。

人が細胞で、人が集まって部署ができ、各部署が違った役割を担い、他部署と連携をしながら動き、会社の成長や安定的な運営を支える---これは、会社だけではなく、目的を同じくするどのような集合体にも当てはまります。

協働のために大切なこと

体には、内部環境を一定の状態に保ち続けようとする働きがあります。それが、「ホメオスタシス(恒常性)」です。

とても重要なその働きを担っているのは、自律神経や免疫系、内分泌系。何重もの調整メカニズムによって維持されていますが、その調整は、全て情報伝達によって行われます。そこには「フィードバック機構」が備わっており、正常からずれる事態が起こると、すぐにキャッチ。修正を行います。

体内には、情報網がすみずみまで張り巡らされ、いかなる時も情報のやりとりを怠りません。

そう考えると、私たちが活動している会社内、組織内で最も大切なことは、情報伝達、つまり「コミュニケーション」と言えるのではないでしょうか。

今やコミュニケーションの方法はたくさんあります。自然に学ぶならば、それらを臨機応変に使い、スムーズな情報交換を行いながら連携することが重要といえそうです。

体の中には、情報網が緻密に張り巡らされています。同じように情報網を巡らせ、状況を常にキャッチし続けることは難しいかもしれません。しかし、ヒントになることはあるはずです。

同時に、どのような時も休まず働いてくれる体に、感謝の気持ちが湧いてきませんか。

たまには、ご自分の体に感謝してみるのも良いでしょう。