2020年11月(霜月) 免疫力を支える秘密の臓器!?
二十四節気・・・
立冬( りっとう ) 11月 7日 暦の上で冬の始まりの日。
小雪( しょうせつ ) 11月22日 小雪がちらつく頃。
新型コロナウィルスの感染者数を日々気にしつつ、各地では、GoToキャンペーンによる人の移動が目立ち始めました。
弊社がある渋谷の街はと言えば、スクランブル交差点の混雑具合こそコロナ前ほどではないものの、週末は多くの人があふれだしています。とは言え、昨年までと違うのは、皆さんがマスクをしている点でしょうか。
さて、秋も深まり、気温が下がってきました。季節的には、風邪やインフルエンザが流行る頃となります。ますます、手洗い&うがいは必須です。
また、身体を冷やさないことが、免疫を落とさないために大切な習慣となってきます。
免疫に関係する隠れた臓器
心臓、肝臓、腎臓などは良く知られた臓器ですが、「脾臓」はご存じでしょうか。
どの辺りにあり、どのような働きをするのか……、意外と知られていないかもしれません。
実は、私たちが元気に過ごせるのは縁の下の力持ち的な存在である脾臓のおかげです。脾臓の大きさは握りこぶし大で、胃の後の左側にあり、スポンジのように柔らかく2~3倍に伸び縮みすると言われています。
脾臓の主な働き
主な働きは、次の3つがあります。
① 古くなった赤血球を壊す
酸素を体内に運ぶ赤血球は、形を変え、細い毛細血管の中を通り抜けています。しかし、古くなると柔軟性を失ってしまうため、細い血管内を通れません。それを分解し処理しているのが脾臓です。なんと毎日約2000億個の赤血球が壊されると同時に作られています。
脾臓は、常に赤血球の状態を監視し、若さを保つ役割を持っているのです。
② 血小板を貯蔵
血液成分の一つである「血小板」は、出血をした時に集まり凝固させ、傷口をふさぎ止血をする役目を担っています。体内にある血小板の1/3が蓄えられているのが脾臓です。
運動をした時など、酸素が必要になった時には、血液中に血小板を放出します。
③ 抗体を作る
免疫を司る「リンパ球」を作っているのも脾臓です。
体内の1/4のリンパ球が集まっており、細菌やウィルスなどの異物の侵入を守るため、「抗体」という特殊なたんぱく質を作っています。
脾臓を強くする食べ物
脾臓は、乾燥に強く、湿気に弱い臓器です。
そのため、湿気を追い出す生姜やニンニク、ねぎや大根、イモ類、豆類が脾臓を強化します。
これからの季節は、免疫を落とさないことが特に大切です。免疫力を支えている脾臓を強め、必要な時にきちんと働くよう、これらの食べ物を取り入れ、元気に過ごしましょう!