2020年 9月(長月) コロナ禍における新しいコミュニケーション術

2020年 9月(長月) コロナ禍における新しいコミュニケーション術

2020年 9月(長月) コロナ禍における新しいコミュニケーション術

二十四節気・・・

白露( はくろ ) 9月 7日 秋の到来とともに大気が冷えて草花に朝露がつく頃。

秋分( しゅうぶん ) 9月23日 昼と夜の長さがほぼ同じになり、この日を境に夜が長くなってくる。

日本国内で新型コロナウィルス感染者が出てから半年以上が過ぎ、私たちの価値観やライフスタイルが変容してきました。

職場では、積極的に活用されるようになったテレワークに慣れてはきたものの、「快適」と言う方と、ストレスや孤独感が溜まり心身の不調を抱えるようになった方との2極に分かれ始めているな、という印象を受けます。

会議や日常のやりとりで、Zoomやチャット、メールなどのオンラインツールが使われる場面が増え、今まで感じたことがないコミュニケーションの齟齬も出てきているようです。


テレワークでのコミュニケション

対面で話す場合には、声の大きさやスピード、トーン、表情などから相手の様子を窺い知ることができます。

しかし、文字となると、使う言葉によって印象が大きく変わるもの。

ビジネスシーンでのメールのやりとりは、会話のようになるチャットとは違い一方的な伝達になることが多く、送信者に対し、“冷たい”とか“怖い”、“怒っているのでは?”といった印象を与えてしまうことがあります。


相手の言葉を「強い」と感じたら

直接顔を合わせて話す時と、メールでやりとりする時では印象が異なる人がいます。「どちらが本当の人?」と思うかもしれませんが、どちらもその人です。

メールを作成するにあたり、理詰めでハッキリとした表現をしているため硬い印象を与えているだけであり、その人が怒っているわけではありません。

普段のその人の言動に注意してみましょう。相手が、日頃から「裏表がない」「誰に対してもひるまず意見を言う」「正論を話す」「理屈っぽい」「結論が先」「無駄を嫌う」などのタイプに当てはまるならば、自分が怒られていると思わず、呼吸を整え、対応していきましょう。

それでも気になるようならば、自分が何か不都合な事をしたか否かを相手に確認するのも1つです。

一方で、「自分は理詰めの文章を用いがちだ」と感じた人は、相手が“怖い”と感じている可能性があることを知っておいてください。


近くにいる人からメールが来る

席は近いのに、会話ではなくメールで全てやりとりをする人の場合、ご本人が“記録”として、メールでのやりとりを選んでいる可能性があります。その場合は確認をしてみましょう。

ご自身が「いつもメールばかり」という人は、相手が近くにいるならばできるだけ直接話し、「記録として残すため」と相手に目的を告げ、話した内容を後からメールで送りましょう。


今意識するべきコミュニケーションのポイント

今後もテレワークは継続されていくでしょう。

より円滑なコミュニケーションをはかるためには、今、感じていることはなるべく明らかにし、改善に向け、相手に伝えるか、あるいは上司や適切な部署に相談するかなどを検討することが求められます。

そのままにしておくと、本来ならば集中すべき仕事であるのに、あれこれ考えを巡らしすぎ、無駄な時間やエネルギーを費やすことになりかねません。

もしもご自身では解決できそうになければ、カウンセリングもお勧めします。

新しいコミュニケーション様式が浸透しつつある今、気になることは早めに対処していくことが必須となっていくはずです。