2019年 5月(皐月) 「五月病」に負けないために!
二十四節気・・・
立夏(りっか)5月 6日 夏の始まり。立夏の前日までが暦の上の夏となる。
小満(しょうまん)5月21日 陽気が良くなり草木が生い茂る頃。
風薫る5月、令和元年がスタートしました。
「人々が美しく心を寄せ合う中で、文化が生まれ育つ」「梅の花のように、日本人が明日への希望を咲かせる国でありますように」という意味にふさわしい時代の訪れを願うばかりです。
さて、2019年のGWは長いところで10日間の大型連休となりました。どのように過ごされましたか?
4月から新しい環境がスタートした方も多いでしょうが、この連休を境に「ヤル気が出ない」「学校や会社に行きたくない」「体調が優れない」という方もいらっしゃるかもしれません。
これは、一般的に「五月病」と呼ばれる状態です。新しい環境に慣れようと頑張りすぎてしまったり、馴染めないまま過ごしてストレスを溜めたりすることが原因だと言われています。
ストレスで影響を受けるのは、“こころ” と “からだ” です。私たちの “からだ” は食べたもので作られますが、“こころ” もまた、食べたものの影響を受けています。
食生活を見直す上で、今回は、腸に注目してみましょう。
腸内環境を整える
免疫を上げるためには、腸が大切だと言われています。
その理由の1つが、「幸せホルモン」の別名を持つ神経伝達物質「セロトニン」です。脳内で活動するだけでなく、腸内細菌間の伝達物質としての働きもあります。
その9割が作られているのが腸。
セロトニンを作る腸内細菌が減ると、脳内で分泌されるセロトニンも減少してしまいます。そこで、目を向けていただきたいのが日本古来の発酵食品です!
腸内細菌の減少を防ぐだけでなく、腸管の炎症の予防や緩和にも効果があると言われています。
発酵食品のススメ
取り入れやすい代表的な発酵食品は、
「味噌」「納豆」「ぬか漬け」
の3つです。
※発酵食品の菌は60度を越えると活性が失われるため、加熱しすぎないように注意しましょう。
味噌 | 麹菌、乳酸菌、酵母菌などの善玉菌が増え、腸内環境が良くなっていきます。 中には、醸造を添加物で行うものもあるので注意。大豆・米・麦・塩だけの天然醸造のものを摂取しましょう。火を止めてから入れます。 |
納豆 | 発酵過程でさまざまな酵素を生み出します。 善玉菌の納豆菌は、腸内での寿命が長く、大腸全体に広がり、腸内環境を整えます。 |
ぬか漬け・ 米ぬか | 発酵されているので、野菜の栄養価を何倍にもします。 |
(参考:奥平智之『ココロの不調回復 食べてうつぬけ』)