2017年 4月(卯月) 新しい環境に溶け込むために知っておきたい技法とは
二十四節気・・・
清明(せいめい) 4月 4日 清浄明潔、明るく清らかな意の略。草木の芽が出る頃。
穀雨(こくう ) 4月20日 穀物を育てる雨が降り、芽をださせるという意。
4月には「卯月(うづき)」という異名があります。
それは、茎が中空であることから、空木=ウツギ(アジサイ科ウツギ属)と名付けられた低木に花が咲くのが4月であることに由来するそうです。ウツギの別名は「卯の花」と言います。そこから「卯の花月(うのはなつき)」となり、略されて「卯月」と定着したという話です。
しかし、月の異名の由来には諸説あります。
他にも、十二支の4番目が「卯」であることから4番目の月が卯月となった、
稲を植える月なので「種月(うづき)」「植月(うゑつき)」「田植苗月(たうなへづき)」「苗植月(ねゑうへづき)」と呼ばれたことがはじまり等の説が。
いずれにしても、異名の由来を知ると、過ぎ行くだけの風景に、また違った色彩が感じられるから不思議です。
春♪に役立つ技法を紹介します
入学、入社、新年度……一年のうちで最も引越しが多いのも春です。
4月は、新しいことや、始まりが何かと多い月。皆がいっせいに新しい環境でスタートする場合もあれば、既存の人たちの中に自分だけが入っていくというケースもあるでしょう。
今月は、そのような時に役立つ技法「ジョイニング」を紹介します。
ジョイニングとは
ジョイニングとは、もともと心理療法の中の家族療法で用いられる大切な技法の一つです。「仲間入り」や「波長合わせ」「溶けこむ」などの意味で使われます。
問題の解決に向けて、カウンセラーが、家族というシステムの中に仲間入りし、システムの一員として家族関係を一緒に再構築していくという手法です。
皆が、新しい仲間としていっせいにスタートする場合は、一緒にルールを決めていくことができます。しかし、既存の集団に後から参加する場合……たとえば、転校をする時や、引越をして新しい場所に住む時、異動して他部署に行く時などに、ジョイニングを知っておくと、人間関係をスムーズに構築できるでしょう。
ジョイニングのやり方
- 既存集団のルールなどの決まり事を紙や言葉で聞き、自分のこととして理解する
皆さんも実際にやっていることでしょう。大切なのは、次からです! - それ以外で既存集団の人たちが意識をしていない・言葉になっていないルールなどの決まり事を見つける
明文化されていなくても、当たり前になり過ぎて見逃されやすい小さなことを観察して見破ります! - 自分も実践する
※疑問、違和感、無駄、効率の悪さなどを感じたとしてもその不文律に従います。あなたが、役職者やリーダーの立場、同じ業界経験を持っている場合でもまずは従ってみましょう。
ジョイニングがもたらす効果
一緒にやることで、既存集団から仲間として認められるようになります!
※のように思ったこと(疑問や効率の悪さ等)は、仲間として認めてもらった後に提案として伝えてみましょう。
新しい場所は、新しい出会いや新しいひらめきに出会うチャンスでもあるはずです。
これに尻込みしたり、消極的になったりするのはもったいないこと。
ジョイニングを実践して、スムーズな仲間入りを実現してみてください。