2017年 8月(葉月) ホリスティック医学の第一人者、帯津良一先生について
二十四節気・・・
立秋(りっしゅう) 8月 7日 暦の上では秋の始まり。実際には残暑の厳しい頃。
処暑(しょしょ ) 8月23日 暑さがおさまるという意味。少しずつ朝晩に秋の風を感じる頃。
今年は、全国各地で、早くから30℃以上の真夏日が続いています。北海道でも35℃以上の猛暑日が観測をされるほどですから、今や、熱中症についての知識は、安全に夏を過ごすために必須とも言えるでしょう。
次に紹介するサイトなども、ぜひ参考にしてください。
▶日本気象協会「熱中症ゼロへ」
今月は、季節に合わせた養生法とは趣を少々変えて、ホリスティック医学の第一人者と言われる1人の医師を紹介します!
ホリスティック医学の第一人者を紹介します
そもそもホリスティック医学とは?
ホリスティック医学と言われても……弊社も、色々な場でお話をするたびに、「ホリスティック」について触れていますが、なかなか馴染みのない言葉なので分かりにくいかもしれません。
ホリスティックとは、包括的なとか全体的なという意味を持つ言葉で、語源は、ギリシャ語のホロス(Holos)です。
ホリスティック医学とは、人間まるごとを対象とする医学という意味で、病というステージにとどまらず、健康を考える上で、生老病死すべてのステージを対象とします。
なんと幅広いことでしょう!
帯津良一先生のプロフィール
帯津良一先生は、東京大学医学部を卒業後、同大学医学部第三外科に入局し、都立駒込病院外科医長などを経て、1982年に、ご自身の病院を設立されました。専門は食道の外科でしたが、西洋医学の治療に限界を感じ、いち早く中医学や気功を西洋医学に取り入れています。
当時は怪しまれつつもその信念を貫き、今では、支持する医療関係者もずいぶんと増えました。ホリスティック医学を志す帯津三敬病院には、院内に「直心館道場」という気功などを行う道場もあります。
ホリスティック医学と似た概念に統合医療がありますが、こちらのほうが広く認知されているかもしれません。統合医療は、西洋医学にそれ以外の代替療法を加えるといういわば足し算です。帯津良一先生曰く、ホリスティック医学は、全部を混ぜて組み立てることだそうです。そんな先生の病院やクリニックには、ガン患者を中心に全国各地から多くの人が訪れています。
帯津良一先生の魅力は、80代となられた現在も、医療現場で、患者さんとの戦略会議(治療方針を決める場)を早朝から行い、権威的な医療者を嫌って常に患者さんと同じ目線で接する、人間らしく気さくなところです。
そんな先生が何より楽しみにしているのが、仕事の後のお酒!
弊社も、夏と冬の年2回、「仕事の後のお酒」を一緒に楽しませていただいております。
今夏の暑気払いでは、働く皆さまに向けて帯津良一先生からのメッセージをいただきました。
労働と晩酌の楽しみ
半世紀を超える、がん治療の現場での経験のなかで、わかって来たことの一つ。それは心のときめきこそ自然治癒力を高める最大の要因であるということ。
わがときめきは一日の労働に感謝しつつ、酌み交わす晩酌のひととき。ベリクソンのいう“歓喜と創造”ですよ。
※ベリクソンとは……フランスの哲学者アンリ・ベルクソン。主著「創造的進化」の中で、生命力を高める根源として、“élan vital(エラン・ヴィタール)”=生命の飛躍(あるいは生の飛躍)という概念を導き出した。
さて、皆さんの「ときめき」とは何でしょうか?