2017年 3月(弥生) 「今の自分を変えたい、変わりたい」と思っている方へのメッセージ
二十四節気・・・
啓蟄(けいちつ) 3月 5日 「啓」は開く、「蟄」は土の中にとじこもっていた虫(蛙や蛇)という意味。春めいて生き物が再び活動を始める頃。
春分(しゅんぶん )3月20日 昼と夜の長さが同じになり、この日を境に陽が長くなる。春の彼岸の中日。
3月3日は桃の節句です。
他にも、「3」という数字が耳に似ていることと、「3(み)3(み)」との語呂合わせから、「耳の日」でもあります。1956年に、社団法人日本耳鼻咽喉科学会が記念日として制定したそうです。
「耳の日」は、「難聴と言語障害をもつ人びとの悩みを少しでも解決したいという、社会福祉への願いから始められたもの」。
他にも、耳の病気についてや、健康な耳の大切さを知ってもらうための活動が行われます。
ウィキペディアによると、「耳を大切にするために良い音楽を聴かせて、耳を楽しませてあげる」という位置づけもなされているのだとか。
ちょっと意識してみたい日ですね。
新しい自分に大変身?!
カウンセリングの相談内容が、「今の自分を変えたい、変わりたい」という方が多くいらっしゃいます。自分の嫌な性格や、行動、習慣を変えたいというのです。
それらをどのように変えたいのかと伺うと、180度、全く違う自分を想定して努力しているとおっしゃいます。たとえば、マイナス思考をプラス思考に、優柔不断な性格を即断即決できるように、など。今の自分と真逆になれば、これまで上手くいかなかったことも上手くいくようになると期待している方がほとんどです。
しかし、何十年か生きてきて、全く違う自分になるためには、相当な努力が必要であることも事実。すると、「なかなか変われない」と、いっそう悩んでしまうことになります。これでは事態は好転しません。
もちろん、目標に向かって努力する姿勢は素晴らしいものです。とはいえ、嫌だと思っている部分にも、いいところがあることを知っておきましょう。マイナス思考は、リスクに対しての感度が高い証拠。だからこそ回避・対策できたこともあるはずです。優柔不断は、いろいろな見方ができると言い換えることもできるでしょう。これまでの自分と真逆になると、せっかく良かった部分が半減してしまう可能性もあります。
「『変わる』とは、今までの自分に、何かをちょっと足して(引いて)みること」。
そう考えてみれば、案外、気楽に取り組み始められるかもしれません。
なりたい自分に近い人をモデルにして、一部を真似てみるのもいいでしょう。「挨拶だけは、元気に笑顔で行ってみる」などと、何か1つを実行するだけでも、大きな一歩になります!
3月が過ぎれば、4月は新しいスタートの時期。「自分を変えたい」と思っている方は、まず気軽な一歩を探してみましょう。