2017年 1月(睦月) あらためて「ホリスティック」とは何かを考える
二十四節気・・・
小寒(しょうかん) 1月 5日 寒の入り。これから寒さが増してくる頃。
大寒( だいかん ) 1月20日 最も寒い時期。これから少しずつ暖かくなる頃。
あけましておめでとうございます
今年は酉(とり)年です。
干支の十二支とは、もともと農作業の暦が理解しやすくなるように、農作物の成長に動物の名前をあてて12段階で表わしたものだそうです。「鳥」や「鶏」ではなく、わざわざ「酉」と書くのには理由がありました。
そもそも「酉」の文字が表しているのは、酒壺。
これには、収穫した果実から酒を作る、ひいては、酒が作れるほど熟した果実が収穫できる状態であることから「実り」の意味まで含まれているそうです。果実が熟す様子からは、物事が頂点まで極まるという意味も持つといわれています。「酉」に鶏(とり)をあてたのは、動物の名前ならば、誰でも十二支を覚えられるからで、それ以上の意味はないとか。
物事が熟して「実りがある」酉年は、トリ=「取り込む」にも繋がるため、運も、お客様も取り込める商売繁盛の年になるともいわれます。
なんとも縁起の良い「酉年」……さて、どのような成果が現れるでしょうか。
今あらためて「ホリスティック」とは何なのか
ウェル・カウンセリング・ルームは、「ホリスティック」という観点から、皆さまと関わっています。
しかし、「ホリスティック」と言われても、ほとんどの方にとっては聞き慣れない言葉でしょう。
あえて日本語に訳すならば、「全体的な」「包括的な」とされることが多く、「関連」「繋がり」「バランス」などという意味も含まれています。
では、「ホリスティックな観点」とは、具体的にどのようなことを指すのでしょうか。
たとえば、西洋医学の消化器科の医師であれば、胃や腸などを診て、治療を行います。
一方で、ホリスティックな観点に立つ消化器科の医師が診るのは、胃や腸が悪いと訴える「その人全体」です。胃や腸という部分ではなく、体質や生活習慣、食事内容、ストレスの有無など、その人に関わるさまざまな要素から原因を探り、包括的な治療を行うことを目指します。
日本において、「ホリスティック」の概念を浸透させる活動の中心を担っているのは、1987年に誕生した日本ホリスティック医学協会です。
今年で30周年を迎え、今では多くの医療従事者が所属しています。
リプレンスプラスが目指す「ホリスティック」とは
人を部分で分けることはできません。
実際に、クライエントの身体に触れた時、感情や考え方の癖など、全ての情報が身体にも現れていると思うことはよくあります(と言っても、見えるわけではありませんのでご安心ください)。精神や心のありようも全ては肉体に宿っていて、それらは繋がりあい、影響しあっているというのが実感です。もちろん、肉体のありようが、心に現れているともいえます。
そのため、公式サイトのタイトルには、「こころとからだの声を聴く」と記しました。
小さな声を聴く時に耳をこらすように、手をそっと添えて身体の微細な動きを聴きながら、自身の五感を総動員させて、目の前の肉体や精神を含めた「その人まるごと」に関わっていきたいと考えています。
まずは、皆さま一人ひとり、こころもからだも健やかに調和がとれ、日々を幸せに感じられますように。
そんな皆さまが集まって会社全体に活力が溢れることで、真に豊かな社会となりますように。
その志を忘れず、皆さまのお役に立てますよう今年も研鑽を積んでまいります。
帯津良一先生と共に
帯津先生は、「これからは『大ホリスティック医学』の時代を目指す!」と意気軒昂です。
「ホリスティック」の概念は、すでに、「人」には到達したものの、さらに人を超えた領域までカバーするのが「大ホリスティック」の概念であるということです。
……といっても、なかなか理解することは難しいですね。
今年中にはお考えを書籍化される予定とのことですので、期待して待ちたいと考えています。
おかげさまで、リプレンスプラスは今年5月で10周年!
こころとからだにより良い刺激となる情報を発信し、愉しいイベントなども企画したいと考えておりますので、
本年もどうぞ宜しくお願いいたします。