2016年12月(師走) 大掃除が一番必要なのは……脳かもしれない?!

2016年12月(師走) 大掃除が一番必要なのは……脳かもしれない?!

2016年12月(師走) 大掃除が一番必要なのは……脳かもしれない?!

二十四節気・・・

大雪(だいせつ)12月 7日 平地にも霜が降ることが多く、山々も雪をまとう頃。

冬至( とうじ )12月21日 一年で最も昼が短く、夜の長くなる日。

今年も最後の月、師走となりました。

54年ぶりに、11月に初雪が降った関東地方は、珍しい雪紅葉に。「例年より早い」といえば、インフルエンザの流行も気になります。本格的な寒さはこれからですが、1年を元気に締めくくりたいものです。

そこで2016年最後は、この1年の疲れを取る脳のクリーニング法をご紹介します! 


「感じる」ことの大切さ

日々のカウンセリングを通じて、目に受ける刺激が多いあまり、目ばかりか頭まで疲労している方がたくさんいると感じています。PCに例えれば、情報過多で、フリーズしてしまう状態ですが、これを放っておく人は、ほとんどいないはず。

しかし、こと自分の頭となると、なかなか気づきにくいものですね。気がついていても、対処しない方は少なくありません。

首や肩の凝りや、目の疲れ、不眠を感じたら、頭=脳の疲れのサインである可能性があります。せっかく体が発してくれたSOSですから、まずはきちんとキャッチしましょう。

頭が疲労している方の中には、「思考」ばかりが優先して、「感じる」ことが苦手な方が多い傾向が見受けられます。

区別をすることはとても難しいですが、「思考」とは、主に、頭(=脳)が働き、顕在意識や理性を担う部分。一方で「感じる」のは、五感を入口に心(=体)が働き、潜在意識や本能を担う部分です。「思考」ばかりに偏ってしまうと、「感じる」ことがおろそかになりがちで、次第に、本当は「感じている」ことすら受け取れなくなってしまいます。

動物である人間の本能的な部分が麻痺してしまうことが、非常にバランスの悪い状態であることは、誰でも理解できるでしょう。

頭を適切に働かせるには、脳を本来のニュートラルな状態に戻すことがポイント。

本能に連なる「感じる」感覚を取り戻すことが肝要です。


五感への快刺激には脳を休め、充電する効果があった!

あなたが“心地よい”と「感じる」刺激は、快刺激です。

快刺激は、脳の快感へと繋がり、うつの改善や予防に役立ちます。

そこで、「感じる」感覚を取り戻し、脳を休めるために、自分自身が“心地よい”ことやものを見つけてみましょう。

【視覚】色や模様を見たときの感覚を受け取ります。どのような色や模様を心地よく感じるでしょう?

【聴覚】耳を澄まし、聞こえてくる音を感じます。心地よいと感じる音は何でしょう?

【嗅覚】色々な香りを感じてみます。心地よいと感じる香りは何でしょう?

【味覚】食べ物を口の中に入れた時に味を感じます。美味しいと感じるものは何でしょう?

【触覚】手や体に触れるものを感じます。心地よい、気持ち良いと感じるものは何でしょう?

【その他】「嬉しい」「楽しい」という快い感覚も、脳の快感へと繋がります。何を嬉しく感じたり、楽しく感じたりするでしょうか?

ヒント! 「何から始めたらいいか分からない!」という方は……


瞑想で脳をクリーニング!?

PC内のドライブを整理するのと同様に、頭(=脳)の空き容量も増やしましょう。

  1. 静かなところで、楽な姿勢で座ります(ソファや椅子、畳や床に直接座ってもOK)。
  2. 目を閉じ、ゆっくりと呼吸を行い、気持ちを落ち着かせます。
  3. 普段の呼吸に戻し、何も考えず座っていましょう。初めは5分程度から。

 呼吸する様子を、体の内側から眺めるようにすると、頭を空っぽにしやすくなりますよ。

 ※雑念が湧いてきても追いかけず、過去や未来にもとらわれず、ただ浮かぶに任せましょう。

目が疲れていると感じた方は、目を閉じれば、視覚が休みます。
どんな音も不快と感じた方は、静かな環境で耳を休ませましょう。

慌ただしい師走こそ、ちょっとだけ立ち止まる時間を作り、脳を休めて、リフレッシュ!

新しい年を迎える準備に加えてみてください。