2015年11月(霜月)  休みたいのに、休めない!?

2015年11月(霜月)  休みたいのに、休めない!?

2015年11月(霜月)  休みたいのに、休めない!?

二十四節気・・・

立冬(りっとう)11月8日 冬の始まり。木々の葉が落ち、冬枯れの景色の頃
小雪(しょうせつ)11月23日 僅かながら雪の降り始める頃

朝夕と風も冷たくなり、屋内に入るとホッとする今日この頃。布団からも出にくくなり、熱い飲み物に手が伸びる、など温もりが恋しい季節になってきました。
さて、今回のテーマは、「休む」です。皆さんは、「休む」とはどんなことだと思いますか。
寝る、リラックスするなどの他、趣味を楽しんだり、旅行に行ったり、運動をしたりという方もいらっしゃることでしょう。体を休めることや、好きなことをすること……つまり、「休む」とは、何かを「しない」「する」かに分かれるかもしれませんね。
うつ病になった方や、抑うつ状態の方に、主治医やカウンセラーは、まず「ゆっくり休んでください」と言います。その期間は、仕事内容や症状によって変わってきますし、休職を取ってもらうこともあります。けれども、せっかく休む時間ができたにもかかわらず、本当の意味で休めていない方、実は多いんです。


頭(脳)を休める

休んでいる時に、あれこれと仕事のことを考えたり、気になることが頭から離れなかったりする状態ならば、休んでいることにはなりません。
頭を、パソコンに例えてみましょう。頭であれこれ考えている状態は、パソコンでいうと、ファイルをたくさん開いている状態です。しかも、なかなか解決できそうもない案件やショックなことは、重いデータファイル。パソコンは、そのうち動かなくなってしまいます。
そんなとき、皆さんはどうしますか? たくさんのファイルは閉じて、重いデータは外付けのハードディスクやUSBに移すなど整理して、まずは一旦電源を切り、再起動。それから、必要なファイルだけ開くのではないでしょうか。
それは、頭(脳)も同じです。「考えるのを止めた!」と思うことが、パソコンの電源を切ったことになります。他のことは後回しにし、1つのことだけを考える……分かっていても、これがなかなか難しいと感じるでしょうか?
でも、意識的に止めていくうちにできるようになっていきます。


目を休める

現代人はTVやパソコン、携帯、スマートフォンを見ている時間が長いですね。強い光をずっと見続けているので、目は、常に刺激にさらされています。さらに目の神経は、頭部、脳へと繋がっているので、結果として、頭(脳)も刺激を受け続け、疲れてしまうのです。目の休養のため、夜は、これらの強い光を早めに止め、間接照明やキャンドルの炎で過ごす日も作れるとベターです。目の休息とともに、情報を遮断する時間も必要です。


体を休める

体を休めるために一番は寝ることです。一時的に寝たいだけ寝るのも即時効果はあります。しかし長期的には、朝は決まった時間に起きて、午後は10分~20分程度の昼寝をし、夜早めに寝ると、疲労回復に効果的だといわれています。それから、お風呂で湯船にゆっくりつかること。ゆったりとした気持ちで、「は~」と溜息をついたり、ゆっくり呼吸をし、体から力が抜けていく状態を味わいましょう。


心を休める

メールのやりとり、人との付き合い……いろいろな気遣いをすることも社会人としてとても大切ですが、過ぎてしまうと、心も疲れ果ててしまいます。少し煩わしいことから遠ざかり、ホッとする時間を持ちましょう。心が落ち着く感覚を見つけて味わってみましょう。
うつ病や、抑うつ状態のときは、心身全てを「休める」ことが「充電」になります。もちろん、そうでない方にも「休む」ことはメンタル不全の予防に必須。これらを心掛けることで、溜まっている疲れの軽減、心身の回復にお役立てください!