2013年7月(文月)環境に優しく虫よけしましょう

2013年7月(文月)環境に優しく虫よけしましょう

2013年7月(文月)環境に優しく虫よけしましょう

二十四節気・・・

小暑(しょうしょ)7月7日 梅雨明けが近づき、夏らしい暑さになっていく頃。
大暑(たいしょ)7月23日 一年で最も暑く夏本番の時期。


日本の夏

日本の夏といえば、花火、浴衣、団扇(うちわ)、風鈴、かき氷、盆踊り、簾(すだれ)、蚊取り線香。どれもちょっと昔……昭和の香り。夏休み、田舎の祖母が、蚊帳(かや)を吊って皆で寝た想い出があります。蚊帳の細かい網目は、蚊を通さず、風だけを通します。麻の蚊帳には、熱や湿気を放出する効果もあるそうです。エアコンがなかった頃の、環境に優しい暮らしの工夫。最近は、ワンタッチ式など便利に使える蚊帳も出回っています。


虫よけ対策

 夏になると虫が多くなるのは、昆虫の多くが、外気温25~30℃で活動的になるからだそうです。生活の中で悩ましい虫といえば、やはり蚊。肌の露出も多くなり、蚊に刺されたり、耳元の“ブ~ン”という羽音で目が覚め睡眠不足になったり、と困っている方も多いのでは。この夏を快適に過ごすためにも、今月は「天然素材の虫よけ対策」を考えてみましょう。

● 蚊取り線香

昔ながらの蚊取り線香に使われているのは、通称「防虫菊」。白い小花の白花虫除菊(しろばなむしよけぎく)です。花が咲き終わる頃、花弁で昆虫が死んでいるのを見つけ、除虫効果があると分かったのだそうです。現在は、化学合成品が多く生産されるようになりましたが、天然成分を使った蚊取り線香も根強い人気があります。

● アロマスプレー

外敵から逃げることができない植物は、自ら虫が嫌がる香りを放ち、身を守ります。昆虫忌避(きひ)作用の成分名は、シトロネラールやシトロネロール。レモンのような爽やかな香りが特徴です。肌にも直接つけられるので、デオドラント効果も期待できます。良い香りに包まれ、虫が寄り付かない! 一石二鳥の夏の必需品ですが、作るのは簡単! 野外活動時や、就寝前にスプレーすると良いですよ。

おすすめの精油:

ゼラニウム・シトロネラ・ユーカリレモン・レモングラス・ラベンダー・ペパーミント

*青字は痒みを抑える作用があるので、虫刺されの後にも使えます。


虫よけアロマスプレーの作り方

用意するもの:
50mlのスプレーボトル、無水エタノール、精製水、精油

  1. ボトルに無水エタノール5mlを入れる。
  2. 精油を合計15滴入れ、ふたをして良く振って混ぜる。
  3. 2に精製水45mlを入れ、ふたをして良く振る。

*毎回、良く振ってから使用しましょう。

日本の森にある翌檜(アスナロ)も、殺菌、除湿、消臭、防虫効果に優れ、蚊、シロアリ、ダニ、ゴキブリなどを寄せ付けない作用をもちます。