2013年4月(卯月)五感で森林浴!
二十四節気・・・
清明(せいめい)4月5日 明るく清らかで、生き生きとして感じられる頃。
穀雨(こくう)4月20日 春の雨はすべての穀物(百穀)を潤すという意味。
今年の桜の開花は思いのほか早まり、九州から関東にかけては記録的な早さでした。淡いピンクの桜前線を追いかけるように、今度は新芽が芽吹く緑の季節の到来です!
さて、緑=森とイメージされますが、森の国というとどんな国を思い浮かべますか?
国土に対しての森林の面積は、中国やイギリスで10%台、森の国といわれるドイツで約30%だそうです。
それに比べると、私たちの住む日本はなんと67%。約7割は森林です。先進国では、フィンランド、スウェーデンに次いで第3位!まさに緑ゆたかな国なのですね。
緊張をほぐすために
春は、卒業や入学、就職、転居などイベントも多く、新しい環境の始まりでもあります。そうした新しい環境に慣れるまでは、緊張の連続。つい体に力が入ってしまいがちです。そんなときには、自然の心地良い刺激を五感で感じてみて!心や体がどのように変化するかを味わってみましょう。
・森を歩いて「森林浴」
「森林浴」と言われますが、実際、樹木から放たれる微細な香気成分に身をおくことでリラックス効果がもたらされます。
視覚……緑色が目を休ませ、気持ちを落ち着かせる。
嗅覚……樹木の清々しい香りはリラックス、鎮静効果。また、呼吸がゆっくり深くなり副交感神経を優位にする。例えば、檜(ひのき)に多く含まれる「αピネン」という化学成分は、吸気により体内に取り込まれると、脳のα波を増加させるなどのリラックス効果をもつ。
聴覚……小鳥のさえずりや小川のせせらぎ、風のそよぐ音の「1/fのゆらぎ」が気分を和らげる。
・部屋の中では「芳香浴」
森林浴に出かけられないという方は、部屋の中で“森”を感じることができますよ。
精油は海外からの輸入品が多いですが、日本の森で採れた日本産の精油もあります。樅(もみ)や翌檜(あすなろ)、姫小松、黒文字、匂辛夷(においこぶし)、山椒などなど。室内に香らせると森の中に居るような気分になります。
触覚……キャリアオイルで精油を希釈し、気になるところに塗布したらゆっくりタッチ。皮膚からも化学成分が浸透しさまざまな効果をもたらす。
・森を味わう
味覚……黒文字茶は、ほんのり甘い香り。茶道にも使われた楊枝として知られ、リモネンやリナロールなどの成分による殺菌、鎮静効果がある。