2012年3月(弥生)

2012年3月(弥生)

2012年3月(弥生)

二十四節気・・・

啓蟄(けいちつ)3月5日 冬眠中の虫がぬくもりを感じて動き出すという意味。
春分(しゅんぶん)3月20日 「自然をたたえ、生物をいつくしむ」祝日。

梅の開花も花粉の飛散も例年より1ヶ月ほど遅れているようです。今年の寒さは、近年久しくなかった厳しいものだったと思いきや、過去30年では4番目とのことでした(気象庁異常気象分析検討会の発表より)。


3月の和風月名は「弥生」

木草弥生い茂る(きくさイヤオイしげる)月、漸生(ヤヤオヒ)月など異説はありますが、共通するのは、春になって草木がいっせいに生い茂る自然界の様子を直接表現しているのだという点。寒さで息をひそめていた植物たちがいっせいに芽吹き、花開くさまを喜ぶ気持ちは今も昔も変わらないといえそうです。

そんな生命力にあふれる春のはじまり。ヒトは冬眠こそしませんが、心身は確実に変化します。「三寒四温」という通り、寒い日と暖かい日が交互にやってくる間に、寒さで縮まっていた心身は、徐々にゆるみ開いていくのです。ところが、何か「つまり」があるとスムースには開きません。過度な緊張も「つまり」の一つ。こころの面では「ストレス」、からだの面では、「コリや痛み」として現れます。


春のはじまりの養生法その1

「春になると眠くてボーっとする」という方は、上手に春らしい身体になっている証拠です。漢方や整体的に考えた場合、春のはじまりのチェックポイントは「目」「後頭骨」「肩甲骨」「骨盤」がいかに緩むか。仕事をしている日常では、眠くなるから寝る、というわけにはいきませんが、温湿布で簡単に手当てができます。

上手に緩むための温湿布

濡らしたタオルを電子レンジで温めるのもOKですが、両端を捻ったタオルの真ん中にお湯をかけ絞った方が、冷めにくく適度な湿気が皮膚に浸透します。

<温めの3ポイント>

①後頭骨(盆の窪のあたり)

②肩甲骨の間

③骨盤(仙骨、仙腸関節のあたり)


春のはじまりの養生法その2

冬の間、体内に溜め込んだ余分なものを排泄する大掃除の季節でもあります。春先は風邪をひいたり、くしゃみや鼻水、下痢……まさしく「デトックス」!

デトックスの主役は春野菜の[苦味]~活性酸素の除去作用も~

ゼンマイ・ワラビ・土筆・ふきのとう・たけのこ・菜の花など