2012年10月(神無月)「食欲の秋」とアロマセラピー
二十四節気・・・
寒露(かんろ)10月8日 晩秋から初冬にかけ草花に冷たい露が宿るという意味。
霜降(そうこう)10月23日 霜が降りる頃という意味。野山が色づき始める頃。
旧暦10月の和風月名は「神無月(かんなづき)」。全国の神さまたちが出雲大社に集まるため各地の神々が留守になる月で、反対に出雲では10月を「神有(在)月」と呼ぶ、というお話をご存じですか。どうやら俗説のようですが、神さまが続々と集まってくる様子を想像すると何だか楽しい気持ちもしますね。
吹く風に冷たさも感じますが、見上げれば空は高く澄みわたり気持ちの良い季節。耳を澄ませば虫の音。日本各地でお米などの収穫を祝うお祭りも行われます。そうです、味覚の秋もまっさかり!
食欲の秋こそアロマを上手に取り入れましょう
夏の疲れも和らぐ頃、店先には松茸に栗、秋刀魚に梨やブドウなどが並び始め、いよいよ味覚のシーズン到来です。ほかほかに炊き上げた新米をおなかいっぱいいただく幸せといったら!
けれども、ついつい食べ過ぎてあとで後悔……なんてことも。一口に「食べ過ぎ」といっても、精神的な不調による食べ過ぎには、アロマの香りによって気分を変えることで防止することも可能です。
○ 情緒不安定やイライラを食べて紛らわせてしまうタイプ
セロトニンが分泌されて満腹感を得られるリラックス作用の精油
ラベンダー、ローマンカモミール、ネロリ
○ やる気が起こらず時間を持て余し食べてしまうタイプ
やる気のホルモン、ノルアドレナリンを分泌させる精油
ジュニパー、レモングラス、ローズマリー
○ 落ち込んだり、自信喪失で過食になるタイプ
幸せな気分にする脳内モルヒネ、エンケファリンを分泌させる精油
グレープフルーツ、ジャスミン、ローズ
○ それでも食べ過ぎてしまったら……
脂肪溶解作用のあるケトン成分を含む精油をブレンドして気になる部分にすりこみましょう(キャリアオイル10mlに精油を合計4滴)。
ローズマリー・カンファー、ゼラニウム、ペパーミント、ユーカリ・グロブルス
ミニ・セミナー アロマセラピーで気分が変わる仕組み
人間の五感の中でも生理反応に直接結びつく原始的な「嗅覚」。鼻から入ったアロマの芳香成分は、最初に大脳辺緑系で古い記憶や本能行動と結びつきます。さらに、自律神経系や内分泌系(ホルモン調節)、免疫系を調節する視床下部を通じて身体に生理・情緒反応を引き起こすのです。