2011年5月(皐月)春眠暁を覚えず

2011年5月(皐月)春眠暁を覚えず

2011年5月(皐月)春眠暁を覚えず

二十四節気・・・

立夏(りっか)5月6日 夏が始まる日。野山が新緑で彩られ、夏の気配を感じる頃。
小満(しょうまん)5月21日 草木などの生物が育ち、生い茂り満ちるという意味。

草木が芽吹き、新緑の美しい季節がやって来ます!生物は冬眠から目覚め、成長・活動を始める季節です。

一方で、夏のように汗ばむ陽気かと思えば、急に冷えたりと気温の変化に心身が振り回される季節でもあります。この時期よく耳にする「五月病」。新しい環境に適応するために続いていた緊張感や焦燥感から自律神経のバランスが乱れ、だるさや無気力感が出てくる状態をいいますが、どうやら五月の気候の不安定さとも関係しているようです。

今回は、私たち人間も自然の一部と考える中国医学から、五月の季節的な不調を乗り切るヒントを見つけましょう。


中国医学における五月頃の季節

この季節は、「肝(かん)」の働きが活発に。

  • 血液を蓄えて調節する
  • 気の巡りを調節する
  • 精神・感情を調節する など機能を調整する働きをします。

肝は、ストレスの影響も受けやすいので、イライラせず、のんびり、ぼんやり過ごすことを心がけましょう。


対策

① お風呂にゆっくり入る:
好きな香りをバスタブに入れると更に効果的。休日の昼間に入ると、時間に余裕があり気持ちもゆったりするのでオススメです。

② 好きなことをする:
軽い運動や散歩、自然と触れることでリフレッシュ、好きな音楽を聞くなど、自分が心地良いと感じられる時間を過ごしましょう。

③ 旬や滋養強壮の食材を食べる:
鰻、牡蠣、山芋、黒豆、ごま、キャベツ、ほうれん草、豚肉、レバー、菊花、セロリ、ごぼう、生姜、ネギ、筍、あさり、せり、ナツメ、クコの実、紫蘇など

不安定な季節や新しい環境下では誰もが疲れやすい状況です。まずは「休め」というサインだと捉え、ゆったりと過ごすことが大切です。

※ 長引く場合は、精神科や心療内科、その他の医療機関の受診や、カウンセリングの利用など専門家にご相談ください。