2011年7月(文月) 節電で、自然な身体を取り戻しましょう。
今年の暑さ対策のポイントは?
二十四節気・・・
小暑(しょうしょ)7月7日 梅雨明けが近く、本格的な暑さが始まる頃。
大暑(たいしょ)7月23日 大いに暑くなる季節(最も暑くなるのは8月中頃)。
ここ数日の気温の上昇とともに頭をよぎるのは昨年の猛暑。日本気象協会によると、昨年ほどではないものの今年も東日本・西日本では蒸し暑い日が続く見込みだそうです。電力不足対策として節電は大切ですが、気をつけたいのが「熱中症」。
適度な水分、塩分の補給に加え、身体の熱をどう放出するかが今夏の課題です!
暑さ = 汗 について考える
猛暑はこたえますが、夏は暑く、暑ければ汗をかくのがあたりまえ。
けれども、クーラーで慣らされた身体は、汗の出を抑えられ、また、かいた汗を冷気で引っ込めると冷えが体内に留まり(汗の内攻)、腎臓に負担をかけ、特に女性は生殖器にも影響が及びます。
とかく汗は嫌われますが、本来は汗をかくことで体がゆるみ、体内の老廃物や毒素を排出させる働きがあります。この季節になると、汗をかきにくく、体がむくみ重たくなる人はいませんか?
そんな方は、後頭部に温湿布をすることで、汗が出やすくなりますよ!
節電モードの今夏は、体に弾力をつけるチャンスです。この機会に上手に温度調節できる身体を作っていきましょう。
腎臓の働きを高める
寝ている間に、夏風邪を引いてしまった経験はありませんか?
実は、お腹だけでなく、足の甲を冷やすのも寝冷えの原因になります。
こまめに汗を拭ったり、着替えたりすることも冷えを体内に取り込まない工夫です。
冷えたかな、と思ったら、足湯をして、冷えをしっかり追い出しましょう。
ホリスティックケアのススメ「2011年1月(睦月)」をご参考に。
夏の味覚で暑さをしのぐ
体内に熱がこもると発散できず、“心(しん※)”に負担をかけることになります。夏野菜はもちろん、苦味にも熱を冷ます作用があります。食事に加え、夏を美味しく快適に過ごしましょう。
ミョウガ、ゴーヤ、セロリ、レタス、オクラ、ナス、トマト、キュウリ、冬瓜、枝豆、メロン、スイカ
※ 心(しん)とは……漢方用語。西洋医学でいう「心臓」の働きだけでなく、生命活動を維持する働きや精神活動も意味します。