
今年のMLBでは、ドジャーズが球団初の2年連続制覇を達成し、3人の日本人選手の活躍に多くの人が湧きました。
映画「国宝」も歴代邦画実写1位という22年ぶりの記録を更新し、世代を超えて話題に。歌舞伎に馴染みのない層まで劇場へ足を運び、SNSには連日の感想、さらに複数回鑑賞する人も多いなど、異例の広がりを見せています。すでにアメリカでも上映が始まり、今後の展開にも注目が集まるところです。
代表の篠原も3度足を運び、原作はもちろん、関連する坂東玉三郎さんのシネマ歌舞伎を観て大ファンになるほど魅了されているとか。未見の方、オススメです!
こうした熱中できる楽しみは大きな活力になりますが、同時に心身の休息も大切ですね。
今月は、年末の忙しさに負けないための簡単なセルフケアをご紹介します。
目の疲れは脳の疲労とセット

現代社会において、パソコンやスマートフォンを見ない日はほぼありません。当カウンセリングルームにお越しになる方も、ほとんどの方が「目が大変疲れている」とおっしゃいます。
実は、目の疲れは単なる目の問題にとどまらず、脳にも大きな影響を与えます。
目と頭の疲れはセットになっており 、これが続くと、睡眠の質にまで影響が出始めるのです。具体的には、「眠りが浅い」「夜中に目が覚めてからなかなか寝付けない(中途覚醒)」といったお悩みをよくお聞きします。これは、自律神経のバランスが崩れ、心身がリラックスしきれていない状態を示しています。
寝つきを良くする簡単なセルフケア

実は、代表の篠原も寝つきが悪く、夜中に何度も目が覚めてしまい、なかなか眠り直せないという悩みを抱えていました。
そんな時、寝る前の眼球運動を実践し始めたところ、寝つきが良くなり、中途覚醒後の再入眠もスムーズになった経験があります。
そこで今回は、道具は一切不要の簡単な方法をシェアしたいと思います!
*ただし、感じ方は人それぞれで、個人差があることをご了承ください。
- 準備:布団に入り、目を閉じる。
- 実践:首は動かさず、眼球だけをゆっくりと左右に動かす。
- カウント:眼球を動かすたびに数を数える(例:右1、左2、右3…というように)。
- 終了:60まで数えたら、そのまま眼を閉じて眠る。
※注意:目の疾患がある方は、激しく動かすことは避け、気分が悪くなったらすぐに中止してください。
無理せず、ご自身の心地よいペースで行いましょう!
脳と自律神経を整えるメカニズム

このシンプルな眼球運動がなぜ睡眠に役立つのでしょうか。
期待できる主な効果は以下の通りです。
- 眼精疲労の緩和:目の周りの筋肉がほぐれ、血行が良くなることで、目の疲れが緩和されます。
- 脳の活性化:脳に心地よい刺激が伝わり、思考力、記憶力、判断力などを司る前頭連合野の血流が促進され、活性化が期待できます。
- リラックス効果:眼球運動は、自律神経の中枢である脳幹や迷走神経につながる神経系を刺激します。これにより、心身を休ませる副交感神経が優位になり、リラックスが促されるのです。
私たちは眠っている間、眼球運動(REM睡眠)によって記憶の整理などの情報処理を行っていることが分かっています。
また、眼球運動を意図的に促す「EMDR」という心理療法は、眼球運動を促すことでトラウマの解消などに活用されています。

