2025年11月(霜月) 「怖くない」更年期を乗りこなす心と体のケア

2025年11月(霜月) 「怖くない」更年期を乗りこなす心と体のケア

今年は例年にない暑さが長引き、紅葉はどうなるのかと心配しましたが、10月末に河口湖へ訪れると、山々が美しく黄色や赤に色づき始めているのを見ることができました。富士山の初冠雪が平年より遅れたというニュースもありましたが、着実に秋は深まりつつあります。

近年は春と秋が短くなったと言われますが、この季節の移ろいが私たちの心を和ませてくれるのは変わらないでしょう。

私たちの体も、季節と同じように常に変化しています。
今回は、特に女性の心身に大きな変化をもたらす「更年期」について、自然なことと捉え、前向きに乗り越えるヒントをお届けします。


更年期は「誰しもが迎える自然の摂理」

更年期とは、閉経を挟んだ前後約5年ずつ、合計約10年間の期間を指します。
日本人の平均閉経年齢は50.5歳とされているため、一般的には45歳から55歳頃が該当します。
この時期、女性ホルモンであるエストロゲンが急激に減少することで、個人差はありますが、心や体にさまざまな不調があらわれます。

◆ココロの症状・・・イライラ、意欲の低下、落ち込み、不安感など。
◆カラダの症状・・・ホットフラッシュ(ほてり)、発汗、冷え、頭痛、肩こり、関節痛、動悸、息苦しさ、
めまい、不眠、倦怠感、皮膚のかゆみ、手足のしびれ、むくみ、乾燥感、ドライアイ、消化器系の不調(胃もたれ、便秘、下痢など)。

これらの症状は、脳から「ホルモンを出せ」と指令が出続けても、卵巣からホルモンが分泌されない状態が続くことで、自律神経中枢に影響を及ぼし、乱れが生じることで起こります。元々の性格や周囲との人間関係などの複数の要因も影響します。
症状を見ると不安になるかもしれませんが、更年期は誰しもが迎える自然な身体の変化。
そのメカニズムを知り、上手な対処法を知ることで、「一時的なこと」として捉えられるようになります。

食事とアロマで体を整える

更年期は、子育ての区切りや仕事上の役割変化、親の介護や死別といったストレスを受けやすい時期とも重なりやすいものです。
ケアを怠ると症状が加速する場合もあるため、意識的なセルフケアが大切になります。

1)食生活を見直す

エストロゲンのサポートがなくなるこの時期は、血糖値やコレステロール値が高くなりやすいため、特に「脂質」と「糖質」を控え、食べすぎないことが重要です。
積極的に摂りたいのは、食物繊維が豊富な海藻、キノコ類、根菜類、そして女性に嬉しい大豆製品。また、発酵食品も意識して摂り、特に味噌を11回は食事に取り入れてみましょう。

2)アロマの力を借りる

アロマテラピーの精油は、不調を穏やかにする作用が期待できます。
クラリセージ、セージ、ジャスミン、ゼラニウム、ローズなどの精油を1滴、植物油(キャリアオイル)スプーン1杯に薄め、お腹周りを優しくマッサージするのもおすすめです。

心を軽くする乗り越え方

身体に優しい自然療法、呼吸法、軽い運動などを生活に取り入れ、リズムを見直すことが改善に繋がりますが、何よりも大切なのは、「深刻にならない」ことです。

気分転換を意識的に図りましょう。

すでに乗り越えられた先輩女性のお話を聞くことも、励みになります。

周囲から理解されにくいこともありますが 、更年期を過ぎると月経から解放され、爽快な人生が待っています!

お困りの際は、当ルームにもお気軽にご相談ください。
専門的な知識だけでなく、対話も通して、ご自身の変化を自然なものとして受け止められるようサポートいたします。