2012年11月(霜月)リラックスして温めよう~冷えと自律訓練法 ~
二十四節気・・・
立冬(りっとう)11月7日 暦の上で冬の始まり。吹く風にも一段と冷たさが増す。
小雪(しょうせつ)11月22日 「大ならざる」の意味。雪は降ってもお湿り程度。
1月の和風月名は「霜月(しもつき)」。字のごとく、冬を予感させる日も多くなるこの時期、「冷え」に悩まされる方も多いはず。今月は一風変わった「冷え」対策として、心理療法「自律訓練法」をご紹介します。
この時期の「冷え・乾燥」対策は2011年11月「冬の身体にいいこと試してみよう!」 をご覧ください。
自律訓練法とは
精神科・心療内科でもよく使われるリラクセーション法の一つ。慣れれば数分で、意識的に心身のリラックス状態を作れるようになります。集中力を高め、内省力も増すことから、スポーツ選手、受験生などにも活用されています。 リラックス状態が作れると、筋肉の緊張がほぐれ、血液循環がスムーズに。つまり、自分で意識的に体を温めることができるようになります!
自立訓練法の基本4ステップ
- 基本姿勢:リラックスできる姿勢で行う(椅子に座る/床に寝転ぶ)
- 深呼吸をしながら「気持ちがとても落ち着いている」と心の中で繰り返す。
- リラックスしてきたら、利き腕にぼんやり意識を向け、右利きの人は「右手が重たい(重い)、右手が重たい」と心の中で繰り返す。次に、反対の腕にぼんやり意識を向け、「左手が重たい」と繰り返す。同様にして「両腕が重たい」「右足(利き足)が重たい」「左足(利き足と反対)が重たい」「両足が重たい」「両腕・両足が重たい」へと進めていく。そのまま眠る時以外は、全身が重たくなったら覚醒する。
- 重さを感じられるようになったら、「重たい」を「温かい」に換え、「右手(利き手)が温かい」、左手、両手……と同様に練習する。
※3.「重たい」と4.「温かい」は順序を入れ替えてもOK!
自律訓練法のポイント
- いつも同じ言葉を繰り返すことで自己暗示に入りやすくなる。
- 「重たくしよう」「重たくならなければ」と頑張る必要はない。「重たい(温かい)」感覚は、ただ感じるだけ。重たく(温かく)感じなくても良しとする。
- 正式には6つの練習(公式)があるが、「重たい」「温かい」だけでもリラックス効果は十分。
- 不快になったら、すぐに止める。
この4ステップは、超・簡易バージョンです。より正しく身に付けたいと思われた方には「自律訓練法(AT)習得プログラム」 をご用意していますので、お気軽にお問合せくださいませ。