2014年4月(卯月)ドキドキ・ワクワクが伝えてくれること
二十四節気・・・
清明(せいめい)4月5日 万物に晴朗の気があふれ生き物がはつらつとする頃。
穀雨(こくう)4月20日 春のあたたかい雨が穀類の芽を伸ばす助けとなる季節。
今年は寒い冬が長く、平年より遅い桜の開花となりました。
春。新しい環境をスタートされた方も多いのではないでしょうか。ワクワクすることもあれば、ドキドキすることも! 同じドキドキでも、良い感じがするとき、いやな感じがするときがあるかもしれません。
このように私たちには、何となく感じている「感覚」があります。中でも、からだの感じを大切にし、自分の気持ちと対話していくのが「フォーカシング」という心理療法(語源は「focus」=「焦点を合わせる」)。日ごろ、あまり意識していないからだの感じにフォーカスすることで、より深い「自分の気持ち」に気づき、生かそうとする技法です。
フォーカシングの効果
フォーカシングを経験した人はこんな変化を感じています。
- 自分の気持ちが分かりやすくなり、精神が安定した
- 自分の気持ちから答えが見えてくることで、自分を肯定できるようになった
- 気持ちに正直に行動することが増え、毎日がのびのび過ごせる
フォーカシングしてみましょう
一人静かに、ゆったりできる場所を選びます。
- 「最近気がかりなことは何だろう?」と、自分の内側に問いかける
- 出てきたものから焦点を当てたいことを1つ選ぶ
その問題全体を思い浮かべるとどんな感じがするか、ぼんやりと感じてみましょう。
例:胸の辺りがモヤモヤしていて霧がかかっているような感じ、ノドがつまる感じ - その感じ(フェルトセンス)にピッタリの言葉やイメージが出てくるのを待つ
例:もやもや、トゲトゲ、どんより - 言葉やイメージが、フェルトセンスにピッタリするか突き合わせる
その言葉をからだの中に響かせると、どんな感じがするでしょうか。何か変化していませんか?
:「どうしていいのかわからない」という言葉が浮かんだ、霧が晴れる感じ - 「この感じ/変化は何だろう?」「何を伝えたいんだろう?」と問いかけてみる
- フェルトセンスが何かを伝えてきたら、どんなものでも受け止める
例:「新しい環境が不安だったんだ!」「本当はあの人に怒りを感じていたんだ!」
※はじめは感じにくいかもしれません。無理に感じようとせず、ぼんやり待ってみるのがコツです。
参考文献:福盛 英明ほか『マンガで学ぶフォーカシング入門』(誠信書房)