2017年 5月(皐月) 脳が疲れていませんか?
二十四節気・・・
立夏(りっか) 5月 5日 夏の始まり。爽やかな風が吹き、緑が美しく生い茂る頃。
小満(しょうまん ) 5月21日 太陽の光を浴び、命がすくすくと育つ頃。
木々の葉も一段と勢いを増し、新緑の美しい季節となりました。1年の中でも最も過ごしやすい季節の到来です。
ゴールデンウィークは、海や山、国内外へと出かけられた方も多いことでしょう。
これからは、戸外での活動も増えてきます。
緑の香りを吸い込んだり、風を感じたり、五感をフル活用してみませんか。
春は苦み
春は、山菜の美味しい時です。都会では、自生しているものを見つけることはなかなか難しいですが、山では、雪解けの後に芽吹いたばかりの山菜採りを楽しむことができます。
山菜はアクがあり、苦味も強いのが特徴です。
日本で採れる山菜は約350種類ほどあるそうですが、中でも万人が美味しいと食べられるものは80~100種類。
縄文時代から食べられていたのではないかと言われている山菜の苦味には、冬に溜め込んだ毒素を排出するデトックス効果があります。アク抜きにはひと手間かかりますが、それでも食べる価値があるほど、若芽には栄養が詰まっています。
脳は疲れている……かもしれない!?
運動をすると、「体を使った!」と感じると思います。
一方で、施術の時に「脳が疲れていますね」とお伝えすると、「何もしていないのですが……」という言葉が返ってくることは多いものです。
しかし、実は、私たちは脳を「常に」使っています。
朝はテレビや新聞、通勤などの移動中はスマホを見て、仕事中はPCを使い情報を取り入れて、選択や判断を絶え間なく行っています。そのはざまには、過去や未来について考えて……。無意識な行動でさえも脳はきちんと働いています。
朝から晩までフル回転している脳は、かなりのエネルギーを消耗しているそうです。わずか1200~1500g程度の重さしかないにもかかわらず、脳が消費しているエネルギー量は、体全体の20%にもなるとか。
脳は、就寝中に疲労を回復させると言われますが、寝ているのに疲れが取れない方は、疲れが取り切れていないかもしれません。
今この瞬間に集中してみよう
脳が最も疲れて、ストレスを感じるのは、過去の出来事を悔やんだり、将来について不安に思ったりすること。そして、雑念として湧いてくることに囚われてしまうことだそうです。
雑念を完全に取り払うことは難しいですが、以下のどちらか、または両方を、1回に5~10分実践してみましょう。
脳のモードが切り替わることで、脳の休息になります。
- 呼吸に意識を向ける
「吸う」息と「吐く」息を意識する。呼吸の数を数えてみる。 - 今の状態に意識を向ける
たとえば椅子に座っていたら、椅子に触れている背中や太ももの感触、床についている足裏の感覚、聞こえてくる音などに意識を向けてみます。
今、経営者やビジネスマンの間で広まりつつある「マインドフルネス」は、ストレスに上手に対応するためのテクニックです。ストレスが軽減されたり、集中力が増したりすることで生産性向上につながると、外資系企業などで取り入れられ、注目されるようになりました。
有名なのは瞑想法ですが、他にも手法はあり、いずれも目指すのは、「今この瞬間の自分の体験に注意を向けて、現実をあるがままに受け入れる」こと。
マインドフルネス、つまり「心が満ちた状態」に近づくために、まずは、①②を実践してみましょう!