2018年 3月(弥生) 相手をヤル気にさせるペップトーク! 言葉がけの極意を探る

2018年 3月(弥生) 相手をヤル気にさせるペップトーク! 言葉がけの極意を探る

2018年 3月(弥生) 相手をヤル気にさせるペップトーク! 言葉がけの極意を探る

二十四節気・・・

啓蟄(けいちつ) 3月 6日 大地が温まって、冬ごもりから虫が目を覚まし穴から顔を出す頃。

春分(しゅんぶん ) 3月21日 昼夜の長さがほぼ同じになる日。彼岸の中日で前後3日間を春彼岸と言う。

極寒の地で開催された平昌オリンピックが終わり、金4個、銀5個、銅4個と、日本選手団が獲得したメダルの数は、冬季オリンピックでは過去最多となりました。続く平昌パラリンピックにも期待が高まります! 氷点下10度を下回る競技会場もありましたが、どの競技からも選手の熱い想いが伝わり、胸を熱くした方も多かったのではないでしょうか。

良好なチームワークを土台に、個々の力を最大限に発揮して結果につなげていた様子がとても印象的だったのはパシュートやカーリングです。日頃からコミュニケーションを円滑にして、お互いを信頼し合っていると、いざという時に生きてくることがよく分かります。

そうしたアスリートの姿勢は、私たちにも大いに役立ちます!

今回は、スポーツの現場で使われている相手をヤル気にさせる言葉がけ(ペップトーク、Pep Talk)についてお伝えしましょう。「pep」には、元気・活力という意味があります。もともと、試合前のロッカールームやグランドで、監督やコーチが選手を励ます時に使っているトーク術です。

もちろんビジネスシーンや家庭でも活用できるので、ぜひ参考にしてください。

ルール1:ポジティブな言葉を使う


NGワード不安・緊張・ミスなどを想起させるもの、「~しないように」などの禁止や否定形
OKワード安心・落ち着いて・慎重になどポジティブなもの、「~できる」などの肯定形

言葉は、情報を伝えるだけなく、イメージを呼び起こす力を持っています。

処理する脳は、否定形であっても肯定形であっても、言葉通りの場面を想起するので、まさに言葉=イメージ通りの結果を実現させることに。

当然、ネガティブな言葉を用いれば、望ましくないイメージを引き寄せる可能性が高まります。

以下の場合について考えてみましょう。

「緊張しないで!」→「緊張」+「しない」どちらもNGワードです

「緊張を和らげて!」→「緊張」+「和らげる」は、NGワードOKワードです

……「和らげる」は良いのですが、脳は、過去の経験やさまざまな情報の中から「緊張」という言葉にマッチするイメージを選んでしまいます。

このような場面では、「落ち着いて!」などの肯定形の言葉に言い換えましょう

その他の例を紹介します。

NGワード → OKワード
「ミスしないで」 → 「慎重にやってね」
「心配しないで」 → 「安心して」「自信を持って」
「風邪をひかないように」 → 「あたたかくして」

ルール2:短い言葉を使う

情報(言葉やイメージ)が多すぎると混乱します。不要な言葉はなるべくカットすることで、大切なメッセージがより伝わりやすくなります。

ルール3:分かりやすい言葉を使う

ペップトークは、本番直前といった不安や緊張が高まった場面で使うものなので、シンプルで、誰もが分かる言葉を使うとダイレクトに伝わります。

相手を本気で応援する、勇気づけるという気持ちがあるからこそ伝わるペップトーク。

誰に言われるかによっても効果に違いが出るので、日頃から他者との信頼関係を築いておくことも忘れずに!